14地区で最低賃金基準を引き上げ 上海と深センでは2,000元を超過(表)
2015年各地最低賃金基準 |
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地区 |
月最低賃金基準 |
1時間当たりの最低賃金基準 |
実施日 |
深セン |
2,030 |
18.5 |
2015年3月1日 |
上海 |
2,020 |
18 |
2015年4月1日 |
広東 |
1,895 |
18.3 |
2015年5月1日 |
天津 |
1,850 |
18.5 |
2015年4月1日 |
北京 |
1,720 |
18.7 |
2015年4月1日 |
内モンゴル |
1,640 |
13.3 |
2015年7月1日 |
山西 |
1,620 |
17.7 |
2015年5月1日 |
山東 |
1,600 |
16 |
2015年3月1日 |
四川 |
1,500 |
15.7 |
2015年7月1日 |
陝西 |
1,480 |
14.8 |
2015年5月1日 |
甘粛 |
1,470 |
15.5 |
2015年4月1日 |
チベット |
1,400 |
13 |
2015年1月1日 |
湖南 |
1,390 |
13.5 |
2015年1月1日 |
海南 |
1,270 |
11.2 |
2015年1月1日 |
単位:元 |
7月に入り、四川省、内モンゴル自治区では、何れも最低賃金基準が引き上げられた。中国ニュースネットの記者が調べたところ、現時点で全国の少なくとも14地区で2015年度に最低賃金基準が引き上げられている。うち上海市、深セン市の2地区の最低賃金レベルは、2,000元の大台を突破した。
7月1日、四川省、内モンゴル自治区の2地区で、それぞれ現地の最低賃金基準が引き上げられた。うち、四川省で調整後の月最低賃金基準の最高ランクは1,500元、非全日制勤務の1時間当たりの最低賃金基準の最高ランクは15.7元だった。内モンゴル自治区の1類地区の最低賃金基準は月1,500元から1,640元に引き上げられた。非全日制勤務の1時間当たりの最低賃金基準は、1時間12.2元から13.3元に引き上げられた。
上記2地区の最低賃金基準の引き上げに伴い、中国ニュースネットの記者が調べたところでは、2015年に入って以来、中国全土では既に湖南省、海南省、チベット自治区、天津市、深セン市、山東省、陝西省、北京市、上海市、天津市、甘粛省、山西省、四川省、内モンゴル自治区等の14地区で前後して最低賃金基準の引き上げが発表されたようだ。
調整後、深セン市、上海市の2地区の月最低賃金基準は、それぞれ2,030元、2,020元となり、最低賃金基準は2,000元の大台を突破した。1時間当たりの最低賃金基準が最高なのは北京市で、18.7元に達した。
最低賃金基準の「実質的価値」から見て、上海市、北京市では何れも最低賃金基準には「個人が納付すべき各種社会保険料及び住宅積立金」が含まれていないことを明確にし、使用者が別途支給すべきとしている。したがって、この2地区の最低賃金基準の「実質的価値」は更に高いと思われる。
把握しているところによれば、『最低賃金規定』では、最低賃金基準には一般的に月最低賃金基準と1時間当たりの最低賃金基準形式を採用することが明確化されている。月最低賃金基準は、全日制就労者に適用され、1時間当たりの最低賃金基準は、非全日制就労者に適用される。各地区の最低賃金基準は、2年ごとに少なくとも1回調整される。
人力資源社会保障部のデータが示すところでは、黒龍江省の最低賃金基準は、既に2年余り調整されておらず、現在の基準は、2012年12月1日に調整された最低賃金基準であり、最高ランクの月最低賃金基準は1,160元である。
記者は、今年に入り中国経済の下り坂傾向が大きいとはいうものの、最低賃金基準を引き上げる地区は決して明らかには減少していないことに注目した。人力資源社会保障部のデータが示すように、2014年には中国全土で19地区で最低賃金基準が調整されたが、2015年はその半分の期間で、既に14地区で最低賃金基準を引き上げられている。
(中国ニュースネットより)
作成日:2015年07月20日