広東省中山市の食品薬品の模倣品製造・販売への通報の最高賞金は1万元
今年5月10日より、『中山市食品薬品違法行為通報奨励弁法(試行)』(以下「弁法」という。)が正式に施行され、食品薬品の違法行為に対して賞金が支払われることとなった。通報した手がかりにより公安機関の立件に至った場合、1万元の賞金を手にすることができるという。
14日午前、中山市食品薬品監督管理局と中山市公安局は合同で記者会見を開き、上記の弁法について説明を行なった。なお且つ今年は各界の「3取締2整頓」業務に合わせ、食品薬品の模倣品製造・販売等の違法行為の調査・処理業務を強化していくことを強調した。
中山市食品薬品監督管理局は、監督管理の対象を7.89万社へ拡大
「現在の食品薬品の安全監督管理業務は、既に前代未聞の重要な位置付けとなっている。」昨日の記者会見で、中山市食品薬品監督管理局の梁衛華局長は、こう述べた。「当該局では従来より食品薬品についての違法犯罪の撲滅業務を大変重要視しており、食品薬品の模倣品製造・販売等の違法行為に対し「絶対に許さない」という原則を堅持し、強力な取締を行う。」
統計によれば、2012年から2013年までの間、中山市の食品薬品監督管理システムが取り調べた通報・手がかりは1,714件、捜査協力・手がかりは1,856件、立件・調査・処理された案件は976件にのぼった。抹消された薬品経営許可証は103枚、同じく抹消された飲食業サービス許可証は4枚、撤去されたアジトは177箇所、公安機関に送られた案件および手がかりは197件だった。
局長によれば、今年4月1日より当該局は元々品質監督、工商、経済情報、農業、林業、海洋漁業等の関係機関が担っていた食品生産流通段階の酒類および食用農産物、林産物、水産物の監督管理機能を全面的に引き継ぎ、監督管理の範囲を食品生産、流通、消費および「三品一械(薬品・健康食品・化粧品・医療機器)」の生産、経営、使用の全段階にまで拡大し、監督管理の対象を従来の2.87万社から7.89万社にまで拡大したとの事である。
今年、中山市食品薬品監督管理局は、中山市公安局との共同作業を更に継続して進めてゆき、「食品や薬品の模倣品」等の特定項目の取締に強力する。5月10日より試行される弁法は、中山市食品薬品監督管理局と中山市公安局が関連する法律に基づいて共同で制定されたものである。
4種類の違法行為を通報した場合に、賞金が得られる
『中山市食品薬品違法行為通報奨励弁法(試行)』の規定に基づけば、食品薬品に対する4種類の違法行為を通報して、調査により得た物品の価値が5万元未満の場合、1件あたり500元の賞金が出て、物品の価値が5万元以上の場合、1件あたり5,000元の賞金が出るという。
犯罪の疑いのある行為を通報し、公安機関が立件・調査した場合、1件あたり10,000元の賞金が出るという。特別に重大な違法行為を通報した場合、中山市食品薬品監督管理局および中山市公安局は、案件の具体的な状況に基づいて、金額を引き上げるものとする。
説明によれば、通報を受け付ける食品薬品に対する4種類の違法行為には、違法な生産、模倣・劣悪品の生産・経営、生産が禁止されている食品の生産・経営、麻酔および精神安定剤の違法な提供が含まれるという。
中山市の呉月霞副市長は記者から取材を受けた際、「本年は、中山市内で重点的に『3取締2整頓』業務を展開する。即ち偽酒の製造・販売を取り締まり、『病死豚肉』の違法な販売加工および製品を取り締まり、健康食品の4違法(違法な生産・違法な経営・違法な添加・違法な宣伝)3項目の取り締まりを行い、乳幼児に与える粉ミルクの品質上の安全および農産物の品質上の安全という2項目の整頓業務を行う。」と述べた。
(南方日報より)
作成日:2014年06月06日