社会保障分野の不公平問題の解決に尽力
人力資源社会保障部副部長の胡暁義は、「2014中国発展ハイレベルフォーラム—公平で持続可能な社会保障体系の構築」に出席した際、中国は既に中等レベルの收入のある国となったものの、発展は未だにアンバランスだと指摘した。社会保障分野において、人々は都市と農村をカバーし、異なる地域と集団をカバーする社会保障制度が確立されることを期待している。
胡副部長は、「中国は全国民が公平に経済発展の成果を享受することを促進する面で大きな一歩を踏み出したが、社会保障体系では、未だに多くの足りない点があり、特に多くの出稼ぎ農民および非正規社員の保険加入が遅れている。」と述べ、今後一定の時期に、社会保障制度の更なる公平化を促進するため、以下の4ステップが必要であると述べている。
1.社会保障が全ての国民をカバーすることを実現するため、基本養老保険、基本医療保険を重点に、「全国民保険加入登記計画」を実施し、真に全国民が高齢化しても休養することができ、病気になったら医療を受けられる体制を実現する。
2.国と事業者の保険制度改革を推進し、企業の従業員の養老保険制度と並行した「ダブルスタンダード」の問題の解決と待遇格差等の矛盾の解消に努める。
3.都市と農村においての統一的な計画を推進することである。胡副部長は、国務院は既に新農村保険と都市住民保険を統一的に実施することを決定しており、都市と農村住民に対する統一的な基本養老保険制度が確立され、都市と農村住民の基本医療制度の統一的な計画の構築も更に進められていることを明らかにした。
4.各種制度間の連携をしっかりと行い、市場に人材を供給する際に制度上の障害を一掃するため決定的な効果をもたらすようにする。
胡副部長は、人々がより多くの恩恵をうけられることを保証するよう努めると同時に、特に福利政策が硬直化しすぎているという問題を指摘した。これでは、そうした弊害を防止し、一時的な必要や一部の団体の求めに答えるため社会保障制度の発展の方向を歪めてはいけない、と述べている。
(新華ネットより)
作成日:2014年03月25日