『食品安全法』改訂を発表
施行から4年を経た中国の『食品安全法』は、この度初めて改訂される運びとなった。国家食品薬品監督管理総局は、『食品安全法』の改訂業務を既に国務院法制弁公室の2013年立法計画に組み入れたと発表した。(「新京報」 6月18日の報道)
「美食は万民をつなぎ、薪・米・油・塩は大局に係わる。」と言われる。食品の安全は、国民にとって最大の関心事であり、国家にとっての大事業である。食品安全に問題が生じた場合、国民の健康に危害を加え、人々の生活に影響を与えるだけでなく、消費者の信頼を損ない、正常な市場秩序を混乱させ、政府の業務に支障をきたすことになる。
ここ数年、政府は食品の安全を高く重視し、何度も全国レベルでの「一斉取締り」を行い、その成果も顕著であった。しかし、多くの“問題食品”は取締り後に復活し、引き続き悪事を働き続けている。幾度となく繰り返される食品安全問題に対して、問題根絶に近道はなく、何度も口先で安全を繰り返すだけでは解決できないことを認めない訳にはいかない。食品安全に法的根拠があり、その法律を頼り甲斐のあるものにすることを求める声は必然の結果といえる。
高まる信頼上の危機と、人々の安全に対する心の霧のような不安に対し、政府は「厳罰によってこの混乱を収拾する」という方針を掲げ、「罰」を『食品安全法』の最も重要な要とした。疑いなく、今回の立法と改訂は、政府の食品安全を確保する決意を具体化するものである。政府と専門家の協力のもと、政府の多大な支持のもと、『食品安全法』は人々に恩恵を与える、国民感情に訴える法律だと信じることができる。『食品安全法』が国民感情を汲んだ、人々に恩恵を与える法律になることを信じたい。
「立法化するのは難しくない。難しいのは法を徹底的に執行することである。」食品安全の取締りは不退転の決意と強大な力を持って実行する必要がある。これには関係機関が法律の内容を徹底的に理解し、法治主義の重要性を充分に認め、「強敵」に遭遇しても、果敢に攻撃し、ポイントを押さえた取締りを行い、法に基づいた業務能力を高め、食品の安全に対する違法行為を許さないという態度を堅持し、違反者へ傷みを感じさせてこそ、抑止力となることができる。
李克強総理の言うように「国民が不満を持つ問題について、我々は自己満足に陥ってはならない。」のであり、食品安全の問題については、誰もが軽々しく解決したと口にしてはならない。しかも食品安全の任務は重大で長期間に渡るため、一刻の猶予もならない。各レベルの地方政府は『食品安全法』の改訂というチャンスをしっかりと捉え、この勢いに乗じて、着実に事実を追求し、全力で食品安全推し進め、人々が口にする食品安全という「中国の夢」を実現しなければならない。
(四川ニュースネットより)
作成日:2013年06月21日