最新法律動向

重病保険が今年全面的に実施-多くの地区で実施案を発表-

 ボイス・オブ・チャイナ「全国ニュース」の報道によれば、発展改革委員会、衛生部等の六部門・委員会が共同で公布した『都市と農村住民重病保険業務に関する指導意見』は、今年全面的に実施され、現在迄のところ、多くの省及び市で実施案が続々と発表されており、患者が重病を患った後の精算率が明らかに向上したと伝えている。

 青海省が率先して『都市と農村住民大病保険業務に関する指導意見』を実施した後、現在迄に、陝西省、福建省、浙江省、広西省、安徽省、山東省、遼寧省、吉林省等の省では、既に実施案を発表し、その他の各省からも続々と発表されている。

 各省区の精算率を細分化するという要求について、例えば広西省は、各テストポイント市において実際の支給率が53%を下回らないように求めている。青海市では、基本医療保険及び重病保険の精算後、都市と農村の住民の重病患者への医療費の実際の精算率は80%から90%に達するように規定している。

 国務院医療改革弁公室医療改革二処の李瑶光処長によれば、重病保険とは、重病を患った一般庶民が基本医療保険を精算完了した後、個人負担が必要な医療費につき、重病保険が更に50%以上精算するものである。例えば患者への精算金額が最高限度に達する場合、その患者の医療費の精算率は80%、90%にも及ぶ可能性あり、患者個人の負担は大幅に軽減されることとなる。

 また、多くの重病では外地の病院に赴いて治療を受ける必要があるため、居住地外精算という難題があった。このため保険会社の全国ネットという特徴を利用し、居住地外精算サービスを提供するようにする。衛生部農村衛生司の楊青司長はの説明によれば、新型農村合作医療に対し、国レベルの情報バンクを作成し、出稼農民の省を跨いだ医療、精算に便宜を図っているという。

 さらに同司長は、国レベルの情報バンクと省レベルの情報バンクが相互に連携を保ち、将来的には出稼農民がどこの省の病院でも治療を受けられるようにし、患者の情報を全国で共有すればその精算についても便宜を図ることができると述べた。

(中広ネットより)

作成日:2013年02月19日