9つの試行都市の新規追加、ゲームの海外展開事業の推進など、サービス業の対外開放が加速! -NEW-
4月21日、国務院報道弁公室は『サービス業開放拡大総合試行事業の加速に向けた実施プラン』(以下「実施プラン」という。)についての記者会見を行いました。
・サービス業の対外開放で新たに9つの試行都市を追加
制度改革による豊かで多様な成果の形成を加速させ、試行事業の効率をさらに高めるため、今回の試行は地域や任務の段階による区別は行わず、条件を満たす地域で全面的に実施されます。
『実施プラン』では、既存の11の試行省市(北京、天津、上海、海南、重慶、瀋陽、南京、杭州、武漢、広州、成都)に加え、新たに大連、寧波、厦門、青島、深セン、合肥、福州、西安、蘇州の9都市が試行範囲に追加されています。
・155項目の試行任務を明確化
金融、通信、医療など多くの分野をカバー
記者会見では、『実施プラン』には重点サービス分野の開放や産業の革新発展など、複数の面から155項目の試行任務が明記されていることが紹介されました。
・電信分野では、アプリストアやインターネット接続などのサービス業務における外資持株比率の制限を撤廃するなどの試行任務が打ち出されています。また、ゲームの海外展開事業を発展させ、IP開発からゲーム制作、配信、海外運営に至る産業チェーンの構築も目指しています。
・医療分野では、外国人医師によるクリニック開業の支援、寄付による非営利医療機関および介護施設の設立許可、遺伝子・細胞治療に関する特許データベースの構築支援、希少疾病用医薬品の輸入抜き取り検査モデルの最適化の模索などが提起されています。
・金融分野では、国際ファクタリング業務の発展支援、グローバル企業による人民元を用いた越境資金集中運用業務の支援などが含まれています。
・商業・文化・観光分野では、外資系旅行会社による中国国外観光業務の運営が許可されました。また、天津ではクラシックカーの保税展示や保管業務の試験を支援するほか、海南では博鰲楽城国際医療観光先行区において、特殊医療食品や健康食品の輸入や使用の試験運用を支援します。
・交通運輸分野では、コンテナの海上輸送、交換、共有などの協力事業を支援し、「ワンコンテナ輸送モデル」の模索や、グローバルなバス輸送の「優先通路」の整備、新エネルギー完成車や動力電池の輸出に対応した新たな複合輸送モデルの構築などが盛り込まれています。
・要素保障(インフラ支援)の整備においては、トランジットビザ免除、永住資格、支払いの利便性、職業資格の相互承認などの試験任務が提示され、海外人材の出入国や就業の利便化を図ります。また、国際仲裁、弁護士の開業、国際司法協力、労働保障監察、人材育成・研修などの分野において法制度の整備を強化し、渉外法律業務を推進します。
作成日:2025年04月24日