全国的な市場参入制限措置を一部削減! 新たな市場参入ネガティブリストを公表 -NEW-
2025年4月24日に『市場参入ネガティブリスト(2025年版)』が公表され、中国の市場参入制限がさらに緩和されました。これまでの2022年版と比較して、今回の2025年版ではリストの項目数が117項目から106項目へと削減されています。
・参入のハードルを下げ、市場の活力を喚起。全国的な措置を一部削減
当該『リスト(2025年版)』では、8項目の全国的な参入制限措置が削除されました。例えば、印章制作業が許可制から届出制に変更されたことや、コンピュータ情報システムのセキュリティ専門製品の販売業務が国家強制基準に基づく検査認証制度に改められたことにより、関連参入管理措置が撤廃されました。
・全国的な措置を一部緩和
当該『リスト(2025年版)』では、試験的な新型通信業務、テレビドラマの制作、医薬品の卸売・小売業の設立、医薬品・医療機器のインターネット情報サービス、林木種子の輸入、請求書の印刷などの8項目についても一部規制が緩和され、必要な市場参入管理は維持しつつも、手続きの簡素化が図られています。
・17項目の地方性措置を削除
交通・物流、貨物運送代理、貨物運送情報サービス、森林資源損失の鑑定、車両レンタルサービスなど17項目の地方性許可措置も削除されました。全国統一の参入方式が導入されることで、全国統一市場の構築が促進されます。
国家発展改革委員会の体制改革総合司の副司長・胡朝暉氏は、「ネガティブリストに記載されていない限り、すべての市場主体は、国有か民間か、または大企業か中小企業かにかかわらず、法に基づいて平等に市場に参入することができる。政府はリスト以外の制限を違法に設けてはならない」と述べました。
「広く参入を認める」一方で、当該『リスト(2025年版)』では、「適切な規制」も堅持されています。新たな業態や分野については、関連法規に基づき無人航空機の運用や電子タバコなどの新型タバコ製品の製造・卸売・小売がネガティブリストに追加されるなど、社会問題や生活問題に関する管理措置について見直しと改善が行われました。
今回の改訂は、2018年に初めて市場参入ネガティブリストが導入されて以来、4回目の改訂となり、リストの項目数は151項目から106項目へと約30%削減されています。
作成日:2025年04月27日