最新法律動向

『著作権法(修正案草案)』へのパブリックコメント開始

   4月26日、全人代常務委員会会議において『中華人民共和国著作権法(修正案草案)』(以下「本修正草案」)について審議が行われ、2020年6月13日を期日にパブリックコメントが実施されることになりました。本修正草案の主な修正点は以下の3点です。

(1)懲罰的な賠償制度の導入。権利侵害行為が著しい場合、1~5倍の懲罰的な賠償を適用できることとし、法定の賠償額の上限を現在の50万元から500万元に引き上げる。
(2)サイバースペースにおける著作権の保護強化、従来の「映画作品や映画作品に類似するもの」という表現の「視聴覚作品」への変更、「放送権」に関連する表現の修正、近年発展が著しいショート・ビデオ、インターネット・ライブ放送、中継放送の著作権保護範囲への組み入れ。
(3)作品の登記と監督管理制度の追加。例)「権利者は、国の著作権所管機関が認定する登記機関で作品の登記を行う。」こととされ、権利者の権利維持が図られている。

   ご意見のある方は、中国人大網のホームページ(以下参照)よりオンラインにて送信、もしくは郵送にて(全人代常務委員会法制業務委員会宛(100805 北京市西城区前門西大街1号)、封筒に「著作権法修正案草案征求意見」とご記入のこと)、意見を提出することができます。

著作权法修正案(草案)征求意见

作成日:2020年05月06日