世界の98%の国と地域で人民元のクロスボーダー決済が可能に
今年9月現在、中国全土でクロスボーダー貿易業務に取り扱かわれた累計金額は8.6兆元に上っているという。中国と実際に人民元の双方向のやり取りを行った国と地域は22箇所におよび業務範囲は世界の98%の国と地域をカバーすることになったようだ。
商務部財務司の趙鋼副巡視員の説明によれば、2009年7月より国が試験的に「クロスボーダー貿易人民元決算業務」を開始して以来、クロスボーダー貿易を人民元で決済することは周辺国及び地域より広く受け入れられてきたという。2013年9月現在、クロスボーダー貿易が人民元で決算された累計額は8.6兆元に上り、今年1月から9月の決算額は3.16兆元、うち貨物貿易の決算額は2.07兆元だという。人民元は、既に世界貿易の主な決算通貨になったと言えるだろう。中国内外の多くの貿易企業は、人民元による決済は企業の為替レートリスクを減少させ、貿易投資環境を改善し、お互いの投資力を保障し、中国国内の金融分野の開放と発展に有利に働いていると考えている。
2011年1月に中国がクロスボーダー直接投資に人民元による決算を導入して以来、人民元による決算は明らかに急速な速度で増えている。今年1月から9月に行われた人民元による大概直接投資への決算額は523.1億元、外国企業による直接投資の決算額は2,802.7億元、同期比で、それぞれ136.7%と81.4%の成長となっている。クロスボーダー人民元決済の開放と拡大の上で、2013年1月に税関総署が初めて公表した人民元により計算された月次輸出入データにより、人民元にて計算された広州交易会での成約額も今回の広州交易会にて発表された。対外投資および外資を導入についての人民元統計業務もスケジュールに入っているという。
中国人民銀行総行貨幣政策委員会郉毓静事務総長によれば、中国人民銀行では既に23の国と地域の中央銀行もしくは貨幣当局と人民幣2.5兆元近くの2国間貨幣互換協定を締結し、人民元の受け入れレベルが絶えず高まっている。
(人民日報より)
作成日:2013年11月07日