速報!個人情報保護法草案が意見募集中
4月26日、『個人情報保護法(草案二次審議稿)』が第13期全国人民代表大会常務委員会第28回会議に提出され、二次審議が行われました。会議後、全人代常務委員会は中国人民代表大会のウェブサイト上で『中華人民共和国個人情報保護法(草案二次審議稿)』(以下「草案」という)を公開し、今月28日まで、社会の公衆からの意見を募集しています。
1.「草案」の一次審議稿からの変化
(1)個人情報処理の原則をより明確化し、「誤解させての誘導、脅迫、詐欺」の方式により個人情報を処理してはならず、個人情報の処理は処理の目的の実現に必要最小限の範囲に限り、個人の権益への影響を最小にする方式を採用する。(第5条)
(2)大手インターネットプラットフォームの個人情報保護義務を加重し、専門の外部機関及び社会の公衆によるネットワークプラットフォームに対する監督を強化する。(第57条)
(3)過失推定原則に基づく個人の権益侵害への賠償責任確定。すなわち、個人情報の処理者が個人情報を処理して個人情報権益を侵害し、処理者が自身に過失がないことを証明できいない場合は、賠償責任を負わなければならない。(第68条)
2.意見の提出方法
社会の公衆は、以下の方法で「草案」に対する自らの意見を提出することができる。
(1)以下のURLから、中国全人代ウェブサイトの法律草案意見募集ページに直接アクセスして意見を提出する。http://www.npc.gov.cn/flcaw/userIndex.html?lid=ff80818178f9100801791b35d78b4eb4
(2)意見を信書で、全国人民代表大会常務委員会法制工作委員会(住所:北京市西城区前門西大街1号、郵便番号:100805)宛に郵送する。封筒に、個人情報保護法草案二次審議稿への意見提出であることを明記する。
3.日系企業へのアドバイス
第13期全国人民代表大会常務委員会第28回会議では、『個人情報保護法(草案二次審議稿)』についての審議のほか、『データ安全法(草案二次審議稿)』についても審議が行われました。このことは、中国が個人情報の保護及び個人情報を取り扱う活動に対する管理の強化に不断の取組みを続けていることを反映しています。今後、国のインターネット情報機関では、個人情報の保護及び機微な個人情報の取り扱い、顔認証、AI等の新技術や新たな応用について規則や基準が徐々に制定される見込みとなっています。関連する各日系企業、協会組織等にて積極的に『個人情報保護法』の制定に参加し、自身の意見を提出されてはいかがでしょうか。4月26日、『個人情報保護法(草案二次審議稿)』が第13期全国人民代表大会常務委員会第28回会議に提出され、二次審議が行われました。会議後、全人代常務委員会は中国人民代表大会のウェブサイト上で『中華人民共和国個人情報保護法(草案二次審議稿)』(以下「草案」という)を公開し、今月28日まで、社会の公衆からの意見を募集しています。
作成日:2021年05月12日